熱処理によるケイ酸塩ガラスの濡れ性制御

複雑な処理を必要としないガラスの濡れ性制御技術として、熱処理によるアプローチを検討しています。ケイ酸塩ガラスへの熱処理による濡れ性への影響を調べた結果、熱処理をすることで、水だけでなく、エチレングリコールのような溶媒でも、自発的にガラス上で液滴が濡れ広がることを見出しました。これは表面状態の変化に起因するものと考えており、動的な濡れ性を制御する表面設計への展開を検討しています。

2022年卒 松浦 楓我さんによる研究成果で、Materials Chemistry and Physics (https://doi.org/10.1016/j.matchemphys.2023.128871)に論文が掲載されました。