学会発表

日本セラミックス協会 東海支部 2023年度学術研究発表会(2023年12月2日)で、横井敬典 (M1)が口頭発表を行いました。発表、お疲れ様でした。

熱処理によるケイ酸塩ガラスの濡れ性制御

複雑な処理を必要としないガラスの濡れ性制御技術として、熱処理によるアプローチを検討しています。ケイ酸塩ガラスへの熱処理による濡れ性への影響を調べた結果、熱処理をすることで、水だけでなく、エチレングリコールのような溶媒でも、自発的にガラス上で液滴が濡れ広がることを見出しました。これは表面状態の変化に起因するものと考えており、動的な濡れ性を制御する表面設計への展開を検討しています。

2022年卒 松浦 楓我さんによる研究成果で、Materials Chemistry and Physics (https://doi.org/10.1016/j.matchemphys.2023.128871)に論文が掲載されました。

オンラインでの研究紹介記事

The American Ceramic SocietyのCeramic Tech Todayに3月17日付で、フミン酸除去に関する研究を取り上げていただきました。

Adsorption of complex pollutants: Designing hydrogarnets to remove humic substances from water – The American Ceramic Society

World Water Day(世界水の日)として3月22日が国際デーとして設定されているのをご存じでしょうか。これは水資源の持続的な管理を提唱するためのもので、いろいろな側面から水資源の在り方を考えるイベントなどが開催されています。

Ceramic Tech Todayでは水資源の保存などに貢献できるセラミックスを紹介していますので、興味をお持ちの場合は以下のリンクをご参照ください。

Video: World Water Day 2023—how ceramics and glass accelerate change to solve the water and sanitation crisis – The American Ceramic Society

水質中のフミン質の高効率除去を目指した水酸基を持つガーネット材料の組成制御

水酸基を持つガーネット材料はその組成によって機能性が変化することが、計算科学の観点から明らかにされています。この研究では、熱処理温度の違いにより、ガーネット材料の組成制御ができることを見出すとともに、これまで以上に優れた水質中のフミン質除去機能の発現を達成しました。従来とは異なるフミン質除去材料の設計指針につながるものと考えています。

これは2022年卒 美濃羽 祥吾さんと、本学 環境セラミックス分野の浅香 透 先生、漆原 大典 先生との研究成果で、Ceramics International (https://doi.org/10.1016/j.ceramint.2022.11.307)に論文が掲載されました。

学会発表

2022年度日本セラミックス協会東海支部学術研究発表会(2022年12月3日)で、藤本 稜也(M2)が口頭発表を行い、学生発表として最優秀講演賞を受賞しました。おめでとうございます。

フミン質を除去する複合不織布の開発

フミン質除去特性に優れる水酸基を持つガーネット材料(研究室で独自に開発)と生分解性のポリ乳酸からなる複合不織布を作製することに成功しました。不織布とすることで、粉体よりも扱いやすくなり、既存の水処理システムへも容易に適用可能となります。

これは2022年卒 美濃羽 祥吾さんによる研究成果で、Materials (https://doi.org/10.3390/ma16010336)に論文が掲載されました。

研究室メンバー

10月から研究室に新しく2名の学生(創造工学教育課程学部3年生)が配属されました。これから頑張っていきましょう。

学会発表

日本セラミックス協会 第4回資源・環境関連材料部会討論会(2022年6月30日)で、杉江 紗矢香(M1)が口頭発表を行い、学生発表として最優秀奨励賞を受賞しました。おめでとうございます。

学会発表

日本セラミックス協会 東海支部 第62回東海若手セラミスト懇話会 2022年夏季セミナー(2022年6月17日)で、藤本 稜也(M2)、杉江 紗矢香(M1)の2名が、ポスター発表を行いました。オンラインでの発表、お疲れ様でした。