リン酸の吸着特性は、これまで比表面積の増大や表面への官能基導入によって制御されてきました。当研究室では、材料表面の化学状態そのものを設計することで、吸着機能を引き出す新しいアプローチに挑戦しています。本研究では、アセトンを用いたメカノケミカル処理によりα-アルミナの表面構造を改質し、リン酸吸着機構との関係を検討しました。その結果、処理初期に生成する酸素欠陥や、長時間処理で導入される炭素種が新たな吸着サイトとして機能し、吸着容量が大きく向上することを明らかにしました。本成果は、表面積ではなく表面化学の設計によって吸着性能を制御できる可能性を示し、新たな表面構造デザインにつながるものです。
2023年卒 藤本 稜也さん、杉江 紗矢香さん (D3)による研究成果で、Applied Surface Science (https://doi.org/10.1016/j.apsusc.2026.166958)に論文が掲載されました。
