この研究では、アルミナ(Al2O3)を有機溶媒中でボールミル処理することで、アルミニウムの配位数など原子レベルでの変化が起こることを明らかにしました。こうした構造変化によって、リン酸イオン回収特性を向上させることに成功しています。この構造変化は使用する有機溶媒の種類によって制御できることから、材料の表面特性を簡便な方法で調整する手法としての応用が期待されます。今後は、水処理や資源回収などの分野への展開も視野に入れています。
これは2023年卒 藤本 稜也さんと、本学 環境セラミックス分野の漆原 大典 先生との研究成果で、Colloids and Surfaces A: Physicochemical and Engineering Aspects (https://doi.org/10.1016/j.colsurfa.2025.137417)に論文が掲載されました。