日本セラミックス協会 第37回秋季シンポジウム(2024年9月12日)において、近藤 優樹 (M2)が口頭発表を行いました。発表、お疲れ様でした。
発表題目:Ca-Al 系層状複水酸化物の複数アニオンによる水蒸気吸脱着挙動
大学院 工学研究科 生命・応用化学系プログラム 環境セラミックス分野
日本セラミックス協会 第37回秋季シンポジウム(2024年9月12日)において、近藤 優樹 (M2)が口頭発表を行いました。発表、お疲れ様でした。
発表題目:Ca-Al 系層状複水酸化物の複数アニオンによる水蒸気吸脱着挙動
バイオマスを炭素系材料に変換する手法として知られる水熱炭化では、得られる材料に細孔が少なく、比表面積が小さいという課題がありました。この研究では、水熱炭化時の温度と溶媒を制御することで、原料の加水分解を促進し、細孔形成の阻害因子となる微小球体の形成を抑制できることを見出しました。その結果、従来の水熱炭化手法では実現が難しかったメソ細孔と100 m2/gを超える比表面積を併せ持つ材料を開発することに成功し、ガス吸着材としての利用が期待できます。
杉江 紗矢香(D1)による研究成果で、Environmental Science and Pollution Research (https://doi.org/10.1007/s11356-024-34217-6)に論文が掲載されました。
日本セラミックス協会 2024年度第6回資源・環境関連材料部会討論会(2024年7月4日)で、上田裕太 (M1)が口頭発表を行いました。発表、お疲れ様でした。
発表題目:剪定枝の水熱炭化によるバイオマスエネルギー資材化
日本セラミックス協会 東海支部 2023年度学術研究発表会(2023年12月2日)で、横井敬典 (M1)が口頭発表を行いました。発表、お疲れ様でした。
複雑な処理を必要としないガラスの濡れ性制御技術として、熱処理によるアプローチを検討しています。ケイ酸塩ガラスへの熱処理による濡れ性への影響を調べた結果、熱処理をすることで、水だけでなく、エチレングリコールのような溶媒でも、自発的にガラス上で液滴が濡れ広がることを見出しました。これは表面状態の変化に起因するものと考えており、動的な濡れ性を制御する表面設計への展開を検討しています。
2022年卒 松浦 楓我さんによる研究成果で、Materials Chemistry and Physics (https://doi.org/10.1016/j.matchemphys.2023.128871)に論文が掲載されました。
卒業おめでとうございます。社会人、大学院での活躍を期待しています。
The American Ceramic SocietyのCeramic Tech Todayに3月17日付で、フミン酸除去に関する研究を取り上げていただきました。
World Water Day(世界水の日)として3月22日が国際デーとして設定されているのをご存じでしょうか。これは水資源の持続的な管理を提唱するためのもので、いろいろな側面から水資源の在り方を考えるイベントなどが開催されています。
Ceramic Tech Todayでは水資源の保存などに貢献できるセラミックスを紹介していますので、興味をお持ちの場合は以下のリンクをご参照ください。
水酸基を持つガーネット材料はその組成によって機能性が変化することが、計算科学の観点から明らかにされています。この研究では、熱処理温度の違いにより、ガーネット材料の組成制御ができることを見出すとともに、これまで以上に優れた水質中のフミン質除去機能の発現を達成しました。従来とは異なるフミン質除去材料の設計指針につながるものと考えています。
これは2022年卒 美濃羽 祥吾さんと、本学 環境セラミックス分野の浅香 透 先生、漆原 大典 先生との研究成果で、Ceramics International (https://doi.org/10.1016/j.ceramint.2022.11.307)に論文が掲載されました。
2022年度日本セラミックス協会東海支部学術研究発表会(2022年12月3日)で、藤本 稜也(M2)が口頭発表を行い、学生発表として最優秀講演賞を受賞しました。おめでとうございます。
フミン質除去特性に優れる水酸基を持つガーネット材料(研究室で独自に開発)と生分解性のポリ乳酸からなる複合不織布を作製することに成功しました。不織布とすることで、粉体よりも扱いやすくなり、既存の水処理システムへも容易に適用可能となります。
これは2022年卒 美濃羽 祥吾さんによる研究成果で、Materials (https://doi.org/10.3390/ma16010336)に論文が掲載されました。